「帰省する」とはどういうことなのか

土曜日。父親の回忌法要のために帰省。香の香りが沁みついたまま夕方から小倉。どうしても行ってみたい酒屋があって、駅の北側、紫川右岸河口付近。暗い中を探し歩いたけれど見つからず。かって知ったる街とは言え、この辺りには今まで用事がなかったので不案内。
諦めて南へ高架をくぐり、魚町辺り。立ち呑み『かどまん』で燗酒をコップ一杯。つまみはおでん。ずいぶん昔からある立ち呑み専門店。店の中は大阪・中崎町の『盛進商行』に似た感じだ。好きなタイプだ。店の角の畳一畳ほどをタバコ屋に貸している。タバコ屋は「南澤タバコ店」という屋号。
酒屋は店じまいが早い。時間がない。紺屋町まで歩いて『平尾酒店』で角打ち。旦過(たんが)市場の東の方。燗酒をコップ二杯。つまみはゴボウの揚げ菓子。北九州のうどんには欠かせない「ゴボウ天」をかりかりに干し上げたようなもの。短冊切りにしたゴボウだ。
日曜日。昼の新幹線までに立ち呑みをと思い、早めに出てきた。三萩野に日曜日でも朝の九時から開いている角打ちがあるというので行ってみたけれど閉まっていた。旦過市場の南の方。よくあることだ。なので、二軒。まずは再び立ち呑み『かどまん』で燗酒をコップ二杯。つまみはおでん。お店の中には大きな木棚があって、焼酎、清酒がずらっと並んでいて、外から見ると酒屋のようだが酒屋ではない。したがって角打ちではない。酒屋と間違って酒を買いにくる方もいるようだ。
「ビール、ワンケースくれんかっ!」という男がやって来たので「うちは酒屋やないき、一本五百円になるっちゃが。酒屋に行った方がよかとやないと?」と応えると「それでよかっ!」と言って買って帰った豪傑もいたそうだ。看板酒は埼玉の「宮正宗」。
歩いているうちに雨が降ってきたので近くの立ち呑み『ていしゃば』で雨宿り。瓶ビールを一本。つまみは漬け物。雨はやみそうになく、むしろ激しくなってきたので小倉駅に駆け込んで暇つぶしだ。
そういえば駅の中に立ち呑みのできるところがあると聞いていたので探した。その居酒屋の半分ほどが立ち呑みのスペースになっている。十一時から営業しているというのはありがたいが、一人客は立ち呑みカウンターに立ってはならぬと言う。反対側の小さなテーブル席に座れというのだ。一人客は夕方からならカウンターに立てるという。はじめに「何人だ?」と聞かれたのはそういうことだったのか。とてもファンタスティックなシステムなので興味は尽きないが、訳が分からない。黙って出てきた。



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◎北九州市小倉北区/JR小倉駅付近
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Commented by at 2014-12-01 18:48 x
大先輩、ということで土曜日お会いできなかったのですね。ではまた張り込んで待ち伏せ酒いたします。
Commented by 写真酒 at 2014-12-01 19:02 x
★Tさん──
オイオイ!
そうと解れば俺は逃げるよ! 逃走酒だ! だれにも解らないところにね!
by shashin-zake | 2014-12-01 13:07 | カラー写真 | Comments(2)