続・十三大橋を渡る。

阪急十三駅西口を出て「十三大橋」方向へ向かう。橋の北詰から堤防を降りて水際の石積みのところまで歩いて行くと今まで見えていなかった人影が二人、五、六メートルほどの間をおいて釣り糸を垂れている。邪魔にならないように少し離れたところに座って、駅前の「巳喜屋」で買っておいた三百三十円の助六を朝食代わりに食べる。食べながらファインダーを覗くと、橋が長すぎて広角レンズ一本槍のコンデジでは真ん中辺りのアーチが小さく写ってしまいそうだ。
一服の後、北詰まで戻り下流側の歩道をゆっくりと渡り始める。夥しい数のリベットを見ていると子供の頃いつまでも見入っていたリベット打ちの様子を思い出す。真っ赤に焼いたリベットをやっとこで掴んで上へ放り投げる。尻が尖っていて取っ手の付いているブリキ缶で受け止め、リベット穴に突っ込んだところを鉄砲で打ちかしめる曲芸的職人技。無骨なリベットの列ではあるけれど、桜色の優しい橋にかえっていいテクスチュアを創り出している。
河川敷のグラウンドでは朝早くから大勢のユニホーム姿が野球の稽古。川面では二組のボートが水上スキーの稽古。この目で水上スキーを見るのは始めてのような気がする。そういう橋の上では写真の稽古に余念のない年寄り(私)が一人。南詰めで堤防を越え、今は無い中津川運河を跨ぐ「十三小橋」を渡って中津へ降りて梅田まで歩く。ビール呑んだろ……。

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Commented by 山之辺 at 2007-07-03 10:10 x
本来の河を渡るための橋という意味合いが薄れて
橋の造型そのものが対象となってますね。
つまり橋の形状とか質感とかにフォーカスされている。
河と橋の関係を撮ろうとすると川岸か俯瞰しないと無理だな。
鉄橋の質感と造型に「酔う」という意味では「写真酒」かもしれない。

一枚目の写真。橋の形状の模様と遠景の建物そして暗雲のバランスが微妙に雰囲気を醸し出してますね。
遠景のビルの屋上の吹き流しみたいなのは何だろう?
うまく雲の下のラインに沿っている。
相互に
Commented by Shashin_Zake at 2007-07-03 16:20 x
山之辺さん
ご感想有り難うございます。
更なる精進を重ねてまいります。
さて、吹き流しのような物、言われてみると気になりましたもので、
他のカットと見比べてみましたところ、向こう側の歩道に付いている照明灯のようです。
by Shashin-Zake | 2007-07-02 19:20 | モノクロ写真 | Comments(2)