『角』でびっくり。

木曜日、久しぶりに覗いた中崎町の酒屋立ち呑みに『角』のポケ瓶が入荷している。店主への感謝の気持ちと敬意を表してさっそく一本いただくことにする。コップに氷を入れて、アテにはなんと呼べばいいのか、鶏肉の入ったレンコンとゴボウのきんぴらのようなものを一つ。家庭の“おかず”の様な出来上がりでそこそこの量がある。ポケ瓶が六百五十円で“おかず”が三百五十円、合わせて千円丁度になるはずだ。いつものように区切りがよくて気持ちのいい組合せ。
ちょっとだけ普段より長居をしてしまって、さてお会計。千円札一枚右手で突き出して、広告の裏紙で筆算しているお兄ちゃんの手が止まるのを待つ。そして、その口から出た仰天のせりふ。
「はあい、おおきに。千四十円!」
「あれ! なんで、なんで? 値上げしたん? そんなん聞いてへんで!」
「う〜ん……。ちょとだけなあ。問屋がきつうなってなあ、今までみたいに聞いてくれよらんのや」
「ふ〜ん、ほな、もう四十円やね。四十円あんで。十円で四枚、お釣りちょうだい」
「……ん? なんぼもろた?」
「千四十円はろたから、四十円のお釣り」
「ハッハ、ほな、ちょうどもろときます。ごめんね、おおきに。気いつけて!」
まあ、いいか。頭に七の字が付いたらもったいないから呑むまいと思うが、ぎりぎりで六の字が付いている。危ない、危ない。

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by Shashin-Zake | 2007-07-06 18:05 | モノクロ写真