ただ歩いただけ

土曜日、日が暮れてからコンデジ握り締めて国道一号線を東へ向かって歩き、何も撮らずに天満宮で柏手を打ち身勝手なお願いをする。
天神橋筋商店街を北に向かってぶらぶら。自転車が多いな、危ないな。お位牌を拝むようにケータイを拝みながらの小娘も危ないな。はよ歩かんかい!
結局何も撮らずにコンデジをポケットに押し込んで「銀座屋」で燗酒。隣にここの店長でもあり写真家の“がんちゃん”が私服で立った。焼酎を“注文”したぞ。
「えっ! 今日は客でっか? 休みやの?」
「休みなんです! たまには客の立場で見てみんと」
一杯呑んで二百五十円払って、カウンターを掃除して帰っていった。偉い!
燗酒二合とアテは忘れた。阪急中津まで歩いて駅前の立ち呑み「マルヨシ」に入る。先客二名さんの真ん中に立ってまずは八州一の燗。おでんにする。
「厚揚げと……」
「シュウマイか!」
押しつけのこのシュウマイがまた大きい。551蓬莱の大きい方のシュウマイくらいはある。二個串刺しにしてあって間に長ネギが挟んである。旨いなあ。
お隣の常連さんは空いた銚釐を五つ積み上げて更にもう一つと格闘中。凄いな……。お話を聞きながら私ももう一合追加。
「お造り要らんか! 半額にしとくわ!」
要らない理由もなく、為すがまま……。何のお造りだったかよく解らないが、白身で上品な……。旨かった。
この日は燗酒、都合で四合。六合には敵わないが若い頃にはぺろっと呑んでたな。腰掛けると新の一升瓶を黙って置いてくれる寿司屋もあった。一枚も撮らず。

ただ歩いただけ_c0102003_20265723.jpg

ただ歩いただけ_c0102003_2027142.jpg

ただ歩いただけ_c0102003_2027335.jpg

ただ歩いただけ_c0102003_20275232.jpg

by Shashin-Zake | 2007-12-10 20:33 | モノクロ写真